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進学ことはじめ

マネー&ライフ編(5)比べてみよう、高校生活とキャンパスライフ

2018/09/28
マネー&ライフ編(5)比べてみよう、高校生活とキャンパスライフ

憧れのキャンパスライフはこれまでの高校生活と比べて、どんな風に違うのでしょうか。興味のある分野を深く学んだり、サークルや部活に没頭したり、アルバイトを始めてみたり…。理想の新生活をイメージしてみることで、受験勉強のモチベーションがアップするかもしれませんよ。


●キャンパスライフに必要なのは自主性

クラスごとに決められた時間割に沿って動けばよかった高校生活に比べ、進学後は自分で時間管理をする機会が多くなります。
勉学に励むのはもちろんですが、アルバイトで社会経験を積んだり、サークルや部活に没頭したり、ボランティアに参加してみたりと、様々な活動を通して自分自身が成長する絶好のチャンスでもあります。就職活動の際には、「学生時代にがんばったこと/学んだこと」を聞かれることが多いので、将来を見据えて夢中になれることを探してみましょう。


たとえば大学の場合、卒業までに必ず履修しなければならない「必修科目」の受講や、卒業に必要とされる単位の修得などの条件を満たせば、基本的には自分で受講したい授業を選択することができます。そのため「授業を午前中にまとめる」「水曜日は授業を入れない」など、ある程度自分の都合に合わせた時間割の作成が可能です。自由度が大きいからこそ、自分自身でどんな時間の過ごし方をするかを決めて実行していくことが、キャンパスライフを充実させるカギとなりそうです。


●授業内容もこんなに変わる!

高校まではほとんどの授業が同じ教室内で、講義形式で行われますが、進学先によっては、受講する授業ごとに違う教室で行われる場合があります。教室を出て町や自然の中などで行うインタビューや現地調査などのフィールドワークのほか、ディスカッションやプレゼンテーションを取り入れた授業もあり、学生が主体となる場面が多いようです。


さらにゼミや研究室と呼ばれる少人数制の授業では、学生が主体となって個人やグループ単位で研究発表や議論を進めていくため、より専門性が高く、深い学びが可能となります。また、教育や医療関係など、特定の免許取得を目指す人は実習が必須となることも。

実習を通して、自身の課題や現場の問題点に気付くことができ、座学では学ぶことのできない「生きた教育」が受けられます。このように進学後は高校時代と比べ、内容は専門的になり、主体的・対話的な学びのスタイルとなります。


●「部活」や「サークル」などの課外活動、どこが違うの?

「充実したキャンパスライフ」と聞いて、サークルなどの課外活動を思い浮かべる人も多いでしょう。高校までは1つの部活に所属していた人も、新生活では部活・サークルなど所属する場の選択肢は無数。それぞれの特徴を理解して自分に合うものを選び、学年や学部を越えた仲間を作って、豊かなキャンパスライフにしたいものです。


<部活>

部活は、高校と同じようにほぼ毎日活動するのが一般的です。チームや個人で、明確な目標を目指して活動するため、他の活動と比べると拘束時間が長く、上下関係やルールが厳しい場合があります。しかし、その分大きな達成感や忍耐力、広い人脈など得られるものは多く、自分自身の成長にもつながるでしょう。


<サークル>

サークルは、学生たちが立ち上げて活動している団体で、部活に比べて自由度が高いという特徴があります。基本的には、メンバー自身が楽しむことを目的に活動し、スポーツや文化、芸能、勉強などさまざまなジャンルを対象とするため、種類が多く存在します。サークルには、その学校に所属する学生のみで構成される「学内サークル」や、様々な学校の学生が参加する「インカレサークル」などがあります。


<学生団体>

学生団体はイベントの企画や、ボランティア、国際交流、情報発信など多様な活動を行っています。団体自体はサークルとよく似ていますが、メンバー自身が楽しむというより、活動を通して社会貢献を行うことを目的としている場合が多いようです。

拘束時間が比較的短いサークルや学生団体は、勉強やアルバイト、他のサークルなどと掛け持ちしたい人に向いています。
ただし、こういった団体の中にはカルト商法や強引な勧誘を行う危険な団体があるのも事実。学校によっては、入学式やオリエンテーションの日に団体を紹介するビラの配布や、新入生を歓迎する新歓イベントが行われます。そういったイベントを通して、事前に具体的な活動や所属している人の雰囲気を知った上で、参加するかどうかを決めるようにしましょう。