進学準備編(8)本番の試験に向けて、焦り始めた秋からの受験対策!
いよいよ受験まで残り数カ月。部活を引退して、文化祭などの学校行事が一通り終わると、周りが急に受験モードになり焦り始める人も多いのではないでしょうか。
そんな人は、次に紹介する3つの方法で、受験モードへと気持ちを切り替えていきましょう。
●誘惑ツールを総カット。集中力を発揮する環境を作る
いざ勉強にとりかかろうと思っても、SNSが気になってスマホに手を伸ばしたり、テレビに夢中になったり、漫画を読み始めてしまったり…。身の回りの誘惑に負けて、気づけば時間だけが過ぎるといったことはありませんか? 集中力が続かない時には、以下の方法を試してみましょう。
・スマホは「機内モード」に設定する
勉強中にスマホのタイマー機能を使うので電源は切れない、という人におすすめなのが、
勉強の間だけ「機内モード」に設定する方法です。
機内モードとは、簡単に言うと全通信を遮断する機能。基本的には機内モードに設定すると、モバイルデータ通信や、Wi-Fiへの接続、Bluetooth機能などを停止することができますが、通信を必要としないタイマーや電卓などの機能は、いつも通り使用することが可能です。
友達からの連絡やSNSの閲覧を不可能な状態にすることで、集中しやすい環境を作ることができます。
・テレビ番組は録画する
「勉強の息抜きに少しだけ…」「このドラマだけ…」とテレビを見始めたものの、気づけば長い時間が過ぎていることがあるかもしれません。見たいテレビ番組がある時は、あらかじめ録画をしておいて、息抜きのタイミングで見るようにしましょう。そうすれば、他の番組までダラダラと見ることを防ぐだけでなく、録画を見ることを自分へのご褒美とすると、メリハリをつけて勉強ができます。
また、コマーシャルなど不要な部分は飛ばして見ることができるので、時短にもつながるでしょう。
・勉強場所を変えてみる
自分の部屋で勉強していると、どうしても漫画やゲームが視界に入りそれらに手を伸ばしたり、自宅にいるという安心感からベッドなどでゴロゴロと休んだりしてしまいがちです。そんな時は勉強場所を変えてみるのもひとつの手。
たとえば、図書館や塾の自習室、カフェなど普段と違う場所へ行くと、誘惑が身近にないことに加え、新鮮な気持ちで勉強に取り組むことができるでしょう。また、こういった場所には勉強や仕事をしている人が多いので、自然と「自分もやらなくちゃ…」という気持ちになれるでしょう。
集中力が続かないことに悩んでいる人は、まず集中力を妨げている原因を把握することが大切です。その上で原因を取り除いて、集中力を保てる環境を作り勉強に取り組みましょう。
●一度解いた過去の問題を総復習
この時期におすすめしたい勉強法のひとつが「過去に解いた問題をもう一度解き直す」というものです。試験が近づくにつれて「1問でも多く、新しい問題を解きたい」と思うかもしれませんが、同じ問題を繰り返し解くことで記憶の定着を図り、受験への自信へとつなげることができます。
過去に間違えた問題や、なんとなく解けた問題をしっかり復習することはもちろんですが、基礎的な問題を繰り返し解くことで、自然と解き方が身に着き、本番で同じパターンの問題が出題された時に、解答の流れをすぐに思い浮かべることができます。これは実際の受験の時にも役に立ちます。問題を読んだ時に、その解き方が頭の中でイメージできれば、解答に要する時間も把握できるので全体に対しての時間配分がしやすくなります。
また、この勉強法は苦手分野の対策としても効果があります。過去に解いたことがあるにもかかわらず、同じ問題が解けなかったとしたら、それは解き方が身に着いていない証拠。自分の苦手とする部分を見つけて、効率的に克服することができるというわけです。
より多くの問題を解こうと焦る気持ちも分かりますが、試験本番まであと少し時間があるこの時期だからこそ、徹底的に同じ問題を繰り返し、理解を深め苦手をなくすことが大事なのです。
●志望校の過去問を総なめにする
一度解いた問題を解き直すことと並行してこの時期に取り組んでほしいのが、志望する学校の過去問題を解くことです。学校によってはホームページに過去の試験問題を掲載していたり、赤本などで過去問題をまとめていたりします。それらを確認して、志望校の出題傾向を把握しておきましょう。形式や難易度、配点、合格ラインなどが分かれば、自分に合った問題に意識的に取り組むことができるので、効率的な学習ができます。
特にセンター試験を受ける人は、年末が近づくにつれセンター試験の対策が中心となりがちです。そのため、センター試験後に2次試験の勉強を始めようと思っても、対策に十分な時間が取れないことや、想像していた出題形式と大幅に違う、なんてことも。早めに志望校の問題の傾向を把握しておくことで、センター試験後でも焦ることなく2次試験の勉強へ移行できるでしょう。