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進学ことはじめ

進学準備編(19)踏み込んだ学校選びを!学校パンフレット活用のすすめ

2022/10/17
進学準備編(19)踏み込んだ学校選びを!学校パンフレット活用のすすめ

進学先選びの際、「学校情報はWEBサイトを見れば十分」「わざわざ資料を取り寄せなくても大丈夫」と考える人もいるかも知れません。確かに、今やネットで多くの情報が得られますし、学校によっては受験生専用の特設サイトや公式SNSアカウントなどもあります。しかし、パンフレットには冊子ならではのメリットがあるのも事実。今回は、そのメリットや活用法についてご紹介します。


●パンフレットを取り寄せた方が良い理由とは?

進学先選びは高校生の皆さんの将来を決める、人生の大事な選択のひとつです。学校のWEBサイトは誰でも気軽に学校のことを知ってもらえるように作られているのに対し、パンフレットは、その学校に興味を持った人に、より学校のことを知ってもらうことを目的に作られているため、より詳しい情報を得ることができるのです。

学校によって違いはあるものの、一般的にパンフレットには次のような内容が掲載されています。

・教育理念、アドミッションポリシー
・学部、学科の紹介(カリキュラムの特色)
・入試制度
・取得できる資格
・卒業後の進路(就職実績や進学制度)
・国際交流、課外活動
・学費、奨学金制度
・施設、設備
・学校生活、キャンパス情報

このほか学校案内とは別に、学部専用のパンフレットを用意しているケースもあります。学校案内だけでは書ききれなかったカリキュラムの内容や、先輩インタビュー、時間割、ゼミの様子などより深堀された情報がわかるので、併せて読み込むことでより学校生活がイメージしやすくなりますよ。

なお、パンフレットは一般的にほとんどが無料ですが、一部有料の学校もありますので、確認しておきましょう。またパンフレットをまとめて請求できる進学情報サイトの中には、条件を満たすことでギフトトカードなどのプレゼントがもらえるキャンペーンを実施しているものもあります。このような後押しもありますので、まだ志望校が決まっていない場合は、複数取り寄せ、比較しながら検討すると良いでしょう。

さらに、一度パンフレットを取り寄せると、学校からオープンキャンパスや説明会、学園祭、個別相談会といった各種イベント情報や受験に関する最新情報が送られてくることがありますので、ぜひチェックしておきましょう。


●パンフレットならではのメリットとは?

手元に冊子として届くパンフレットには、冊子ならではのメリットがあります。

・複数の学校を比較、検討しやすい

WEBサイトの構造は学校ごとにバラバラで、知りたい情報にアクセスするのに時間がかかる場合があります。その点、パンフレットには多くの場合「目次」があり、情報にたどりつきやすくなっています。当然オフラインで閲覧できるため、家族や友達と一緒に見て相談や、意見をもらったりすることもできるでしょう。また、複数冊を並べて情報の比較ができるため、WEBサイトでは気付かなかった学校の違いや特徴が見えてくるかもしれません。

・「質感」から学校の想いを感じることができる

一口にパンフレットといっても、紙や作り、ページ数(厚み)などその質感はさまざまです。マガジン風に内容を工夫しているものや、判型・印刷にこだわったものまで、各学校の個性が発揮されています。学校側の想いやこだわりが、パンフレットの質感から感じられるでしょう。

・手元に置くことで受験勉強のモチベーションアップ&維持

受験勉強は長期戦。モチベーションが下がってしまうことや、成績が伸び悩む時があるかもしれません。そんなときは志望校のパンフレットを勉強机から見える位置に置いてみてください。ふとした瞬間目に入るので、勉強のモチベーション維持につながるはずです。


●学校パンフレットの活用法

では実際に学校パンフレットはどのように活用すればいいのでしょうか。

・オープンキャンパスの下調べとして

オープンキャンパスは限られた時間で憧れのキャンパスを見学したり、先輩・教員に質問したりすることができる貴重な機会です。パンフレットは疑問に思ったことや、聞いてみたいことをメモしておくのにもピッタリ。また興味のある箇所に付箋を貼ったり、マーカーを引いたりすると、見返しやすくなります。パンフレットに載っていない情報を得るために、事前にチェックしておきましょう。

・志望する学科の受験科目をチェック

パンフレットには受験に必要な科目が載っている場合があります。掲載が無い場合は募集要項の取り寄せが必要ですが、受験科目を知ることで受験生はその科目に集中して取り組むことができ、1・2年生は文理選択や進路希望調査にも役立ちます。

・志望動機や面接試験の参考に

総合選抜、学校推薦型選抜での受験を予定している方は志望理由や自己推薦書の提出、面接等が行われる場合があります。学校側はアドミッションポリシー(※1)に基づいた選考を行うため、志望校の情報を把握し、対策をしておくと良いでしょう。

※アドミッションポリシー…大学の入学者受け入れ方針。自校の特色や教育理念などに基づき、どのような学生像を求めるかをまとめたもの。

なお、学校パンフレットは山陽新聞「進学ガイド」のWEBサイトからも取り寄せることができます※2。ぜひチェックしてみてください。

山陽新聞「進学ガイド」資料請求ページ:https://www.shingaku-guide.com/request

※2資料請求が可能なのは、今年度の協賛校のうち、進学ガイド経由での資料請求許可校のみとなります。


まとめ

パンフレットには情報がわかりやすくまとまっていて、内容も充実しています。受験生はもちろん高校1・2年生の方も、進路選びの第一歩として取り寄せてみてはいかがでしょうか。なお、一部の学校ではペーパーレス化が進み、冊子のパンフレットを作らず、WEBサイトのみで詳細情報やデジタルパンフレットを公開している学校もあります。パンフレットとWEBサイトの特性をうまく組み合わせて情報を集め、志望校選びに役立てましょう。