岡山県と近県の大学、短期大学、大学校、専門学校案内の決定版
地域と連携したカリキュラムや
少人数制のきめ細かな指導が特色。
地域社会の発展に寄与する
保育・服飾美術の専門職を養成
50年以上の伝統を誇る倉敷市立短期大学。保育学科と服飾美術学科の2学科を擁し、地域や地元企業と連携した独自の学びや少人数制のきめ細かな指導を特長とする。大学改革支援・学位授与機構認定による専攻科(2年制)も設置し、4年制大学卒業と同等の学位取得も可能だ。学内外を学びの場として専門性を究めていくことで、豊かな人間性と実践力を備えた保育と服飾美術のプロを養成。地域社会に寄与する人材を輩出している。
1年次からプロフェッショナルを目指し、2年次では豊富な実習でさらに専門性を磨く独自のカリキュラムを展開。各学科50人の学生に対して、10名以上の経験豊富な専任教員が指導にあたる少人数制を導入。学生一人一人の主体性と個性を生かしたきめ細かな指導によって、専門知識や技術をより深く学ぶことができる。保育学科は、1年次で基礎的な理論から実践的なアプローチ方法を習得し、2年次ではより多様な実習や総合演習によって保育の実践力や、課題探究・解決能力を身に付ける。服飾美術学科では、1年次から講義科目と豊富な演習・実習を通して基礎的な知識・表現・技術を修得。2年次で選択した専門領域をより深く研究。専門性に特化した教育課程は、学外からも高く評価されている。
2020年度よりファッションコース、情報・地域・ビジネスコース、デザイン・アートコースの3コースが設置され、それぞれの目標に合わせて授業を選択できる。必修科目はコース共通の「概論」1科目(1年次前期)と、1年次後期から配属される各ゼミのプレゼミ(課題研究)、卒業研究(2年次)のみで、各ゼミから指定される推奨科目を目安に学習目標を設定。推奨科目以外の履修も可能で、3コースの科目すべてを学んで総合力を養うこともできる。2年次後期の卒業研究発表会(2月)、卒業・修了制作展(2月・倉敷市立美術館)に向けて、2年間の集大成として卒業研究に取り組む。このほか、「国産ジーンズ発祥の地」倉敷市児島が所在地という立地を生かし、地元アパレル業界と共同開発に取り組むなどの連携にも力を入れ、学内外を学びの場としている。
保育所や幼稚園での実習はもちろん、学内にある「親子交流広場 倉短ひろば“くららっこ”に参加するなど、地域の子どもたちと触れ合う機会が設けられ、地域と連携した学内外での学びが充実。短期大学での2年間の学びで、保育士資格と幼稚園教諭二種免許状、社会福祉主事任用資格を取得することができる。また、専攻科保育臨床専攻へ進学することで、4年制大学卒業と同等の幼稚園教諭一種免許状と、学士(教育学)の学位取得を目指すことが可能。専攻科入学後は、倉敷市の保育所等会計年度任用職員(パート職員)に任用され、倉敷市の保育現場で週1~2回程度、学生でありながら保育現場で働くことができるのも同校ならではの特長。学内で得た知見が保育現場でどのように生かされているのか、実際に働きながら確認し、将来につながる保育観を養う。
2年間でしっかり実践力を養い、専門分野を中心に活躍。進路支援として、学生個々の将来設計や自己実現に向けた就職・進学対策指導を積極的に行い、高い就職率と進学率を誇っている。
2023年3月現在集計、学部ごとに見ると、保育学科は、民間保育所51%、公務員(保育教育職)1%、私立幼稚園1%、私立認定子ども園22%、公立臨時職員(保育教育職)1%、進学24%など、実に8割ほどが専門職に就いている。
服飾美術学科は、服飾関連企業18%、その他の企業38%、美術・デザイン系の大学を中心とした進学が31%、そのほか留学・起業準備などが13%、こちらもファッションデザイナー、MD・販売、グラフィック・メディア業界などの専門性を生かした進路に進んでいるが、特に地元のアパレル企業への就職も全国でも有数の繊維産業のまち児島に位置する学校ならではのアドバンテージであるといえる。