岡山県と近県の大学、短期大学、大学校、専門学校案内の決定版
地域が抱える課題の研究を推進し、
人に優しい共生社会の実現に貢献。
健康保育、看護、地域福祉の3学科で
教養と人間性を備えた専門職を育む
「誠実・夢・人間愛」を建学の精神とし、地域に根差した大学として、人と人のつながりを創る新見公立大学。健康科学部の下に健康保育学科、看護学科、地域福祉学科を展開。少人数制による指導で資格取得を目指すなど、高度な知識と技能、豊かな教養と人間性を備えた人材を育む。また、中山間地域にキャンパスを構えることから、人口減少や少子高齢化など、地域が抱える課題の研究を推進。持続可能な地域共生社会の実現に貢献する。
小規模大学の特性を生かした、きめ細かな教育・指導を行い、その一つとしてチューター制を設けている。県外出身の学生が約7割と多く、また約8割が親元を離れて一人暮らしをしているため、チューターは学生の身近な相談相手・助言者として心強い安心できる存在となっている。また、教員だけでなく、事務職員も幅広い相談に応じている。一人ひとりの学生が学修目標に向かって励み、互いに人間的成長を遂げながらより充実した4年間を送れるように、教職員一丸となって学生の生活を手厚くサポートし、好評を得ている。
1980年の短期大学開学以降、地域に根差した大学として新見市をフィールドに地域貢献活動に取り組んでいる。高齢者施設での利用者介助や介護予防活動の運営補助、地域行事への参加などのボランティア活動は、山間地域の特性や住民の暮らしを知るだけでなく、地域住民との交流を通じて社会性や人間関係能力を養うことのできる貴重な機会となっている。また、2019年度入学生からは、3学科共通で新見市全体をフィールドとして学べるカリキュラムを開講している。
国際的な視点も併せ持つ人材の育成を目的として、希望者には長期休業期間を利用した海外研修旅行を実施している。研修先はオーストラリア、カンボジアで、滞在中は病院、ホスピス、高齢者施設、幼稚園などの施設を見学し、諸外国の医療体制や看護、健康上の問題などを学ぶことができる。また、韓国延世大学との学部間協定による相互交流もスタートした。異文化における各種専門施設での経験や人々との交流、楽しい思い出は、学生時代のかけがえのない財産だ。
在学生の出身地は、岡山県(約26.1%)に次いで兵庫県(11%)、広島県(10%)の順で、在学生の約8割が親元を離れ、ひとり暮らしをしている。学生たちは専門職資格取得という共通の目的に向かってともに学修に取り組んでおり、協調的で自主的だ。また、緑に囲まれた自然豊かな地域にあり、静かで落ち着いた環境である分、学生会館や体育館など学内施設を利用した学友会やサークル活動が活発で、アットホームな雰囲気だ。
学生による大学祭実行委員会が企画、実施する新見公立大学の一大イベント。毎年5月に開催しており、各学科で模擬店を出し、ステージでは軽音楽部やダンス部、手話部の発表など様々な企画が展開される。大学祭の準備を通じて学科の垣根を超えて交流を深めることができ、行事を終えた後、仲間と一緒に味わう達成感はかけがえのない思い出に。また各催しは学生だけでなく地域住民も楽しめる内容で、例年多くの来場者で賑わっている。
新見公立大学に来て、見て、体験できるオープンキャンパスを開催。学科紹介、実習体験コーナー、在学生とのフリートーク、個別なんでも相談コーナーなど、多彩な催しを企画。緑に囲まれた心地よい環境を肌で感じ、看護実習室や入浴実習室など、実際の医療や介護の現場と同等の充実した設備を間近に見ながら、将来の目標に向かって学業に励む自分の姿を思い描いてみよう。
同学は専門職を育成する大学であるため、毎年ほぼ全員が専門職として就職・進学する。
金山ゼミは、保健師を志望する学生が主で、母子保健や学校保健・健康づくりに関する内容を研究テーマとしている。ゼミの時間は集中して指導する一方、学生の思いや考えを丁寧に聞く時間も大切にしている。このように学生との信頼関係をしっかり築きながら、一人ひとりの個性を大切に、学生が目指す目標に向かって、個別に丁寧な指導を行っている。結果、ゼミに所属する学生は志望する行政機関などへ就職を決めており、毎年喜びの声が多く届いている。
約800万人いると言われている団塊世代が75歳以上の後期高齢者になり、超高齢化社会を迎える2025年。これを目前に、現代社会において様々な課題が浮かび上がっている。このゼミでは、老年看護学を専門とする木下教授の指導のもと、超高齢社会の高齢者の生活と健康に関連して、「いま」と今後を見すえた各テーマに取り組んでいる。研究プロセスの最初の一歩、研究テーマの絞り込みを大切にし、そして、研究の動機となったreal reasonと向き合いながら、課題の中心軸をきちんと定め、ひたむきに研究活動を進めている。